歯列矯正とは
歯列矯正とは歯並びを矯正し、きれいな状態にする治療のことです。
歯並びに悩まされている人も多いようです。笑顔を見せた時など、その人の印象に大きな影響をもたらす歯並びですが、単に見栄えだけでなく体全体の健康にまで大きな影響を及ぼすことがあります。
歯並びが悪いと歯磨きが難しくなります。隙間に食べカスが挟まりやすい上に歯ブラシが届かないことが多いからです。そこに歯垢や歯石が溜まってしまい、虫歯や歯周病の原因となってしまいます。
口臭の原因になることでも知られています。残ってしまった食べカスも原因のひとつですが、大きいのが噛みあわせ。噛みあわせが悪いと唾液の分泌量が少なくなってしまい、口内の衛生状態を十分に維持することができないのです。そのため細菌の繁殖を許してしまい、口臭が強くなってしまいます。
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そのほか発音が正常にしづらいなどさまざまな問題をもたらすのが歯並びの悪さ。歯列矯正はそれを解消するのが最大の目的となるのです。
歯並びの状態によっては抜歯など外科的な措置を行うこともありますが、通常はブラケットを使用して少しずつ矯正していくことになります。歯は力が加えられる方法に動いていくため、矯正装置を装着し続けることで少しずつ正常な位置に動かすことができるのです。
時間がかかり、根気のいる治療として知られる歯列矯正。通常1年程度、長い場合には2~3年程度かかってしまうことも珍しくありません。しかし健康的な生活を送るために欠かせないものといえるでしょう。
歯列矯正の種類
歯列矯正にもさまざまな種類があります。歯並びの状態や、患者にかかる負担、外観などを考慮したうえで治療法が選択されることになります。
もっとも一般的なのがブラケットの使用です。ワイヤーを歯に装着して矯正する方法です。世間一般で歯列矯正の治療というとこの方法をイメージする人が多いのではないでしょうか。ひと目で矯正を行っているのが他の人にわかってしまうため、抵抗を感じる人も多いようです。ただ、最近ではワイヤーの素材に従来の金属のほか、セラミックやプラスティックも使用されるようになり、目立たないようにすることができるようになっています。
このブラケットを裏側に装着する方法もあります。この場合、外から見られる心配はほとんどありません。また表面の歯磨きをしやすいといったメリットがあります。ただ治療期間が長くなってしまったり、舌がワイヤーに触れるなど違和感を感じることが多いといった問題点もあります。
負担の少ない方法ではマウスピースを使用した矯正方法もあります。着脱可能なマウスピースを1日2
0時間程度装着することで歯並びを矯正する方法です。透明なマウスピースを使用するためほとんど目立たない、あるいはブラケットに比べて痛みが少ないといったメリットがあります。ただし、軽度の歯列矯正にしか使用できないのが難点です。
同じく着脱可能な装置としては床矯正と言われる方法もあります。
最近ではデーモンシステムという装置も注目を集めています。マイクロシャッター構造と呼ばれる装置を使用しており、ブラケットにかかる摩擦を大幅に削減、より弱い力で歯を動かすことができるようになったことで患者への負担も少なく、しかも治療期間を短縮できるというメリットがあります。
このように、歯列矯正の方法もさまざまあります。医師とよく相談したうえで最適なものを選択するようにするとよいでしょう。
歯列矯正の期間と費用
歯列矯正というとまず治療期間が長くかかる、そして費用がかさんでしまうというイメージが強いものです。
顎を切る必要がある治療など、限られた症状を除き、歯列矯正には保険が適用されません。そのため全額自己負担で行う必要があります。また自由診療のため各歯科医院ごとに治療費が別個に設定されています。そのため歯列矯正の費用は事前によく把握しておくことが欠かせません。
では実際のところ歯列矯正にはどれぐらいの費用がかかるのでしょうか。
相場としては70万円~100万円という数字が出ているようです。これは歯列矯正でもっとも一般的な治療法である金属製のブラケットを使用した場合の数字です。抜歯などを行ったり、他の治療法を行った場合はまた費用が異なってきます。
それから治療にかかる期間。年単位の治療期間がかかるといわれる歯列矯正。大体1年~2年程度が平均的な数字のようです。前述の費用の相場も2年程度の治療期間と設定した上での数字です。
歯列矯正の費用にはあらかじめ総額が決まっているタイプと、基本料金にプラスして診察料や調整料などが別途加算されるタイプとがあります。後者の方は治療期間が長くなればなるほど費用がかさんでいくことになります。
このように、歯列矯正の費用と期間はかなりの負担を覚悟しなければならないでしょう。また、マウスピースを使用した治療のように患者本人がやるべきことをやらないと治療期間が長引いてしまうケースもあります。費用と期間との間には密接なかかわりがありますから、事前に見通しを立てた上で治療に臨むようにしたいものです。